お孫さんの面倒を見るのが忙しい、60代女性のおはなしです。
2〜3年前から脚が引きつったように感じるとのことで、当病院に来院されました。
様子をうかがうと、腰痛に加えお尻が引きつったように痛いとおっしゃいます。
そこで腰のレントゲンを撮影し、名古屋市内の他の病院で腰椎MRIと3DCTの撮影をしてきていただきました。
レントゲンに加えMRI・3DCTはペインクリニックでの腰痛の診断・治療に必須の検査です。それはレントゲンだけでは腰の状態を把握しきれないからです。また腰痛が腰以外(胃腸や子宮など)に原因があることもあり、慎重に診断しなくてはならないからです。
その結果『脊柱管狭窄症』があり、それゆえに神経が圧迫されて『坐骨神経痛』が起こっていることがはっきりしました。
座骨神経痛とはお尻から大腿にかけて痛みや引きつりといった症状を感じる状態のことをいいます。しかしこの部分に原因があるとは限りません。腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・すべり症といった背骨やその周囲の病気が坐骨神経痛を起こしてくることがあります。
この方は脊柱管狭窄症からくる座骨神経痛であることがわかり、ペインクリニックでのスタンダードな治療法である腰部硬膜外ブロックをさせていただくことになりました。
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