先日、椎間板ヘルニアの疑いで来院された70代女性の場合です。
5年ほど前に椎間板ヘルニアで入院されたことがあり、今回も同じような症状とのことで来院されました。診察上、椎間板ヘルニアが強く疑われましたが、念のためにレントゲン・MRI・3DCTを他院で撮影してきていただきました。
最終的に椎間板ヘルニアの診断のもと、硬膜外ブロックをさせていただくことになりました。
1回目のブロック終了時は大変満足していただきましたが、それ以降は一進一退が続き、4回終了した時点で治療を終了し、他院で神経根ブロックを受けていただくために紹介させていただきました。
このように、硬膜外ブロックは外来診療時に手軽に受けていただける半面、効果がないケースもあります。このような場合、今回のように神経根ブロックなどのさらに"攻めた治療"に切り替えていただくこともあります。ただ、いきなり攻めた治療をしようとすると、入院が必要だったり治療費が高額だったりもするので注意して検討しなくてはなりません。
このような場合は、まずは硬膜外ブロックをおこなって、それでも効果が薄い場合は"攻めた治療"に移っていくのが一番賢い選択と考えます。
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