20代の男性美容師さんのおはなしです。
10代のころから時々椎間板ヘルニアによる腰痛に悩まされていて、最近も腰痛が再発してきたとのことで来院されました。
お話をうかがうと、椅子に座るときも立ち上がる時も痛くてたまらないそうです。「腰が痛いと座るよう気をつかってくれることがあるけれど、むしろやめてほしいんだよね」ともおっしゃいます。
腰痛というと高齢の方に多い印象がありますが、決してそうではありません。とくに椎間板ヘルニアは若い方にも発症することがあります。
慎重に診察をさせていただき、その際に名古屋市内の病院で撮影したMRIも見せていただきました。その結果、『腰椎椎間板ヘルニア』であることがはっきりしたため、腰部硬膜外ブロック注射をさせていただきました。
すでに他の医療機関で検査をされている場合は持参していただけると助かります。
ペインクリニックでの腰痛治療はレントゲン・MRI・3DCTなど必須の検査が多く、高額の負担をしていただくことになります。そのため他の医療機関ですでに検査を行っている場合は、持参されることをお勧めいたします。
治療の結果、現在は薬も飲むことなく仕事に打ち込めている、とのことでした。
椎間板ヘルニアはその多く場合手術を必要とはしません。痛みの治療を行うことで軽快していくのです。それは椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出してきて、近くの神経に触るために起こる病気なのですが、時間が経過すると引っ込んでいくからです。症状が良くなったり悪くなったりするのはそのためです。ということは、痛い期間だけ痛みを止めればいい、ということになります。その一方で無益な痛みは体調を悪くするばかりか、仕事や生活に影響が出てしまいます。
ヘルニアを患っているかたは、痛み治療の専門家であるペインクリニックにご相談されてはいかがでしょうか?
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