35歳男性、工場のラインで働く方のおはなしです。
17歳の時に、重いものを持ち上げギックリ腰になったそうです。それ以降は時々腰痛に悩まされることもあったそうですが、2〜3日無理な動きを避けていれば良くなるので気にも留めていなかったとおっしゃいます。
そして今回は、3か月ほど前に再度腰痛になりいつものように様子を見ていたけれど一向に良くならなかったそうです。そこで当病院でのペインクリニックによる腰痛治療をご希望されて来院されました。
来院時にお話を伺うと、仰向けに寝た状態で脚を上げようにも10センチくらいしか上がらない、とおっしゃいます。
これは椎間板ヘルニアに特徴的な症状で「靴下をはこうとすると痛くて仕方ない、靴下がはけない」とおっしゃる方もみえます。
この方は腰部のレントゲン写真を撮影させていただいたのですが、特別な異常は見られません。さらなる精密検査をしなくては病状が把握しきれないので、名古屋市内の病院でMRIを撮っていただくことになりました。
レントゲンに加え、MRI・3DCTはペインクリニックでの腰痛の診断・治療に必須の検査です。それはレントゲンだけでは腰の状態を把握しきれないからです。また腰痛は腰以外(胃腸や子宮など)が原因のこともあり、慎重に診断しなくてはならないからです。
この患者様は『椎間板ヘルニア』と診断し、腰部硬膜外ブロックを週1回のペースで8回ほど行わせていただいて、治療終了となりました。
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