数年前から脚の重だるい感じがあり、最近痛みまで出てきたとのことで当病院を受診された50代女性のおはなしです。
お話を注意深く聞き診察・レントゲン撮影もしていただきました。また名古屋市内の他の医療機関でMRI・3DCTも撮影させていただきました。
結果、『腰椎すべり症』と診断し、ペインクリニックの代表的治療法である硬膜外ブロック治療をさせていただくことになりました。
しかし5回のブロックを終えても満足のいく効果が見られません。そこで新しい鎮痛剤を併用させていただきました。それでもご満足いただける結果は出せませんでした。
そこで最終手段として名古屋市内の総合病院整形外科で手術をしていただくことになりました。
手術は順調に終わり、痛みから解放されたと大変喜ばれていました。
すべり症の治療手段として手術は大変有効です。
しかし、ここで注意していただきたいことがあります。それは“手術は100%の治療法ではない”ということです。
次の実例をご覧ください。
残念ながら、手術をして結果がよくない場合があります。それどころか、さらに悪くなることさえもあるのです。しかも、その場合手術以前より治療に難渋することになります。当然闘病期間も長期にわたります。
患者さまには、治療法はしっかり検討していただきたいと思います。
まずは手術“以外”の治療法を試して、それでもダメなら最終手段として手術をされるという順序をお勧めします。
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