持病の腰痛は数年前に腰部脊柱管狭窄症で手術をされた80代男性のおはなしです。
手術をして5年以上になりますが、いまだに足裏にしびれが残っていて、大好きなゴルフもできないと言われます。
そこで腰部硬膜外ブロックを数回させていただきましたが、なかなか良くなりません。しびれがなかなか改善しないのです。
これ以上の治療は当院では難しいと考えて、名古屋市内の総合病院ペインクリニックに紹介させていただきました。そこでエピドラスコピーや脊髄電極刺激という治療法を試されました。
このように脊柱管狭窄症は手術をしても症状が良くならない方はたくさん見えます。手術はうまくいたけれど、症状がよくならないというケースです。
それは痛みとは主観的なもので、同じような障害を負っても感じ方は様々だからおこることです。しかも手術でうまくいかなかった場合、治療に大変難渋します。とうぜん、闘病期間も長期にわたってしまうことになります。
手術はよほどしっかりと検討しないと、悲劇的な結末になってしまいます。
この方は、手術の前に他の治療法も検討すべきであったと今も後悔されています。
患者様には手術“以外”の治療法をためして、それでもダメなら手術を選択するという順序をとっていただきたいものです。
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